青森県の秘境温泉!ランプの宿 青荷温泉は電波も電気もテレビも何もない!月明かりとランプの灯りを楽しむ旅館
青森県黒石市にある「ランプの宿 青荷温泉」はご存知ですか?
喧騒とした日常から抜け出して静かな場所で自分を見つめ直したい。何も考えずにボーっとしたい。非日常を味わいたい。そんな方にオススメの宿です。
電気もなければコンセントもない。携帯電話やスマートフォンの電波すら入らない。あるのは自然とランプの灯り、そして滝の流れる音に小鳥のさえずり。
静かな自然の中でゆっくりとした時間を味わえる、それが「ランプの宿 青荷温泉」です。
ランプの宿 青荷温泉は、昭和4年に開湯された青森県のにある秘境の温泉施設です。施設には、混浴露天風呂など4つの温泉があります。日帰り利用もできますし、宿泊も可能です。
今回の記事では、私が実際に泊まった不思議で幻想的な宿「ランプの宿 青荷温泉」についてご紹介します。
ランプの宿 青荷温泉の記事のご紹介内容
1,ランプの宿 青荷温泉の基本情報&便利情報
2,ランプの宿 青荷温泉の施設・館内案内
3,ランプの宿 青荷温泉の4つの温泉
4,ランプの宿 青荷温泉の食事
5,ランプの宿 青荷温泉の部屋の様子
6,Googleストリートビューで見るランプの宿 青荷温泉
7,ランプの宿 青荷温泉の口コミ
8,ランプの宿 青荷温泉のまとめ
9,ランプの宿 青荷温泉までのアクセス情報
ランプの宿 青荷温泉の基本情報&便利情報
基本情報
名前:ランプの宿 青荷温泉
英語表記:lamp-no-yado-aonionsen
都道府県:青森県
エリア:青森県黒石市
住所:〒036-0402 青森県黒石市沖浦字青荷沢滝ノ上1-7
電話番号:0172-54-8588
休館日:ー
日帰り温泉の利用について
営業時間(日帰り温泉): 10:00〜15:00
日帰り入浴料金とランチのセットプランの料金
・日帰り入浴入館料 520円
・日帰り入浴入館料+川菜定食 1,816円
・日帰り入浴入館料+釜めし定食付き 1,816円
・日帰り入浴入館料+山川定食付き 2,680円
・日帰り入浴入館料+青荷定食付き 3,760円
宿泊利用について
営業時間(宿泊): チェックイン15:00 チェックアウト10:00
宿泊料金について
・4月~9月まで(平日) 一泊2食付 大人:9,870円(税込)
・4月~9月まで(休前日及び特日) 一泊2食付 大人:10,950円(税込)
・10月~翌3月末日まで(平日) 一泊2食付 大人:10,950円(税込)
・10月~翌3月末日まで(休前日及び特日) 一泊2食付 大人:12,030円(税込)
※ クレジットカードは利用できません。
キャンセル料について
当日無連絡100%/当日50%/前日から3日前30%/4日前から7日前20%
便利情報公式サイト://www.yo.rim.or.jp/~aoni/index.html
駅から徒歩10分以内:×
無料Wi-Fi:×(携帯電話がつながりません)
クレジットカード:×
用途:家族/友達/一人/デート
外国語話せるスタッフ:ー
禁煙・喫煙:喫煙可
駐車場:○
オススメランク:電気の灯りではなくランプの灯りで部屋を照らします。静かな自然の中で癒やされること間違い無し。
その他便利情報:山の中にある旅館なのでタクシーかレンタカーがオススメ。冬は雪が積もっているので運転に自信がない方は路線バスや送迎バスを使いましょう。館内にはボディーソープのみしかありません。シャンプーやトリートメンは自分で用意しましょう。
ランプの宿 青荷温泉の施設・館内案内
ランプの宿 青荷温泉までの道のり
ランプの宿、青荷温泉までの道のりは山道です。私が宿泊したのは4月終わり頃でしたが、まだ残雪がありました。冬に運転する時は、滑らないよう慎重に運転しないといけません。途中で津軽弁で書かれた看板が現れます。
途中で「青荷が見える」の看板が現れます。奥にはキレイな景色。
「湯ッコはこぢ→」と書かれた看板が見えます。これは青荷温泉を指しているので、右に曲がりましょう。私は看板が分からず左に進んで行き止まりになってしまいました。
ランプの宿 青荷温泉の玄関
そして到着しました。青荷温泉。天気はあいにくの雨でしたが、「よぐきたねし」と津軽弁で歓迎の言葉が書かれている看板を見て、嬉しくなります。
壁に大きな「青荷温泉絵こまっぷ」が。イラストで可愛く青荷温泉が紹介されています。マップをよく見ると分かるんですが、駐車場と玄関がかなり離れています。荷物が多い場合は、一度車を玄関に付けて荷物をおろしてから駐車場に車を置きに行くといいです。駐車場から玄関までは急な坂道になっているのでキャリーケースを持って徒歩移動はとても危険です。
外には足湯があり、椅子に座って温泉を楽しむことができます。
足湯は混浴と書かれていました。混浴じゃない足湯を見たことがありませんが、しっかり明記されていて親切です。
日帰りのお客様への看板もありました。日帰りの方は15:00終了なので注意が必要です。送迎バスをご利用の方は、バスが1日数本しか出ていないので、事前にチェックしておくと安心です。
玄関にはかっこよく「青荷温泉」と書かれた看板。
そして足元には「よぐきたねし」という温かい言葉。まるで実家に帰ってきたような懐かしい感じがします。
中に入っていみると、受付がありました。灯りがランプの灯りのみということもありお昼すぎなのに薄暗いです。
そして天井を見ると、優しく光っているランプが目に入ります。
たぶん使えないですが、クラシックな電話機もありました。可愛いですね。手前にちらりと見えるのが公衆電話です。ランプの宿、青荷温泉旅館は、電波がなく圏外です。電話もつながらないので、どうしても携帯電話を使いたいという方は、車で5分ほど来た道を戻ると電波が通ります。仕事の関係者には事前に「電波がつながらない場所にいるので翌日の朝まで電話に出られない」と連絡しておいたのでゆっくりできました。
ランプの宿 青荷温泉の売店
玄関を上がってすぐ左側に入ると売店があります。青荷温泉ならではのお土産やお酒などが販売されています。
青荷温泉がある黒石市は「こけし」が有名ということもあり、純米酒のこけしボトルも販売されていました。
売店の隣には、椅子が設置されており歓談したり座ってボーっとしたりすることもできます。どうやら喫茶店になるようです。
売店に津軽方言が紹介されているので、津軽方言を覚えて帰るのも楽しいと思います。
ランプの宿 青荷温泉の4つの温泉
ランプの宿 青荷温泉には4つの温泉があります。全ての温泉に入ったので、それぞれ紹介したいと思います。
健六の湯
まずは健六の湯。本館の隣にある温泉です。
大きな温泉です。左側が男性用。右側が女性用です。
内湯は広々としています。本館から離れているせいか、だいたい貸切状態でした。一人で入るには贅沢すぎる温泉です。
ここの温泉はシャワーがありませんでした。このあがり湯に桶を使って身体や頭を洗いました。シャンプーやリンスもなく、設置されているのはボディソープのみです。シャンプーやリンスはいつも使っているものを持ってきたので助かりました。売店にも売っていると思いますが、種類が少ないので持っていく方が無難です。
女風呂には立派な露天風呂もありました。五右衛門風呂と浅めの露天風呂です。4月終わりというのにまだ気温は低く、冷たい風が吹いています。露天風呂はぬる目なので、寒さに弱い方は内湯を堪能するのがオススメです。
露天風呂から見る景色も素晴らしかったです。そして必ず設置してあるランプは風流です。
五右衛門風呂に入る時は頭をぶつけないように注意しましょう。
こちらは内湯の天井です。天井は高くて開放感がありました。朝の太陽を浴びながら朝風呂を堪能しました。
床は滑りやすくなっているので転倒しないように注意しましょう。
本館内湯
本館に入り受付の廊下をまっすぐ行くと、左側に本館内湯があります。
右が男性、左が女性用です。
こちらは脱衣所です。誰もいなかったので貸切状態でした。
ランプの宿なので、こちらにもしっかりランプがあります。
そしてこちらが温泉の効能です。
そして温泉内湯。2014年9月に新装オープンしたようで、かなり綺麗でした。窓から見える景色も素晴らしいです。
湯気でぼんやりしたランプも綺麗です。
混浴露天風呂
本館内湯を堪能したら、次は混浴露天風呂です。
内湯を通り過ぎてまっすぐ突き当たりまで向かいます。突き当りに履物があるので、スリッパを履き替えます。
外に出ると吊橋があるので、吊橋を渡ります。
右手に現れたのが混浴露天風呂。よく見るとうっすら壁が透けて中が見えています。
青荷温泉は透明の温泉で身体を隠すものがありません。タオルはバスタオルとミニタオルを1枚ずつ渡されます。混浴風呂にタオルを入れていいと言われましたが、バスタオルを巻いて入ると、出るときに身体を拭くことができません。
しかし恥ずかしがり屋の女性も安心してください。11:00〜12:00、17:00〜18:00はレディースタイムとなっており、女性だけが露天風呂に入れるんです。私は混浴温泉に免疫がなかったのでレディースタイムに入ることにしました。
中には男女それぞれの脱衣所があります。
中から見てみると、結構すけてます。男性が通るのも分かるので、かなりドキドキします。気温が寒いせいか露天風呂の温度はぬるめです。冬だとさらに寒いと思うので、さらにぬるいかもしれません。
露天風呂の近くに樽でできた「子宝の湯」がありました。このお風呂開放感があり気持ちいいのです。温泉の温度はちょうどよくいつまでも入っていたい衝動にかられます。
湯気でぼんやりしていますが、こちらが露天風呂の全体写真です。よく考えたら後ろの建物から丸見えのような・・・?見えない作りになっているのでしょうか。そういうことにしておきましょう。
滝見の湯
そして最後は滝見の湯、混浴露天風呂の近くにある温泉です。2005年10月に「滝見の湯」としてオープンしたそうです。
2005年にできたということもあり、外観はかなりきれいです。
こちらが内湯。
温泉にはお決まりのランプで灯りが照らされています。
温泉からはザアアアアと景気良く流れる滝の音。とても美しいです。
上り湯は桶に入っています。やっぱりシャワーはなく、こちらの上り湯を使用して身体や頭を洗うようです。
そしてこちらが脱衣所。寒くないようにストーブが設置されていました。
ランプの宿 青荷温泉の食事
私が利用した宿泊プランは、夕食と朝食が付いたプランでした。食事は山菜や川魚、郷土料理も食べられて健康的でとても美味しかったです。
夕食の様子
食事は大広間で食べます。席が決まっているので、名札のある席に座ります。
こちらが夕食のメニュー。メインの焼き魚に山菜や煮物など優しい味付けのされた和食が並びます。
ご飯と汁物は自分で入れるようになっています。夕飯は津軽の名物料理「けの汁」でした。細かく刻んだ根菜や山菜がたっぷり入った味噌煮込み汁です。
そしてこちらが炙った魚を日本酒に入れたお酒。せっかくなので日本酒と一緒に食事をいただきました。まるでひれ酒のようで飲みやすくて美味しかったです。
途中で旅館の方が青荷温泉の歌を歌ってくれました。皆の手拍子で歌うその姿はなんだかほっこりしました。ランプの灯りにもほっこりです。
朝食の様子
朝ごはんも各自でご飯と味噌汁を入れていきます。
本日のメニューはこちら。メインは卵とじ。
お鍋に溶き卵を入れて、グツグツ煮たらできあがり。ご飯と一緒に頂きます。
お箸の袋に「ランプの宿」という歌詞が書かれていました。昨夜、旅館の男性が歌ってくれた歌詞です。
夕食、朝食共に素朴で優しい味がして美味しかったです。
ランプの宿 青荷温泉の部屋の様子
それでは、部屋の様子を紹介します。
私の宿泊したお部屋は、健六の湯の男湯の上の部屋でした。温泉の間にある細い階段を上がっていきます。
階段を上がると、スライド扉があり、開けるとすぐに部屋です。もちろんテレビなど電化製品はありません。
部屋の天井には電気がなく、ランプが吊るされています。
畳の上には、浴衣とタオル、歯ブラシ、そしてシーツが置かれていました。
押し入れの中には布団。こちらの旅館は自分でお布団を敷くようになっています。朝はたたまなくていいとのこと。
そして部屋を暖めるストーブ。寝る前にはストーブを切らないと酸欠になってしまうので、注意が必要です。こちらのストーブはマッチやチャッカマンなど必要なくつまみを回すだけでストーブの火が付いたので、切っても寒くなったすぐに付けられます。
金庫もありました。部屋のセキュリティはそんなに高くなさそうだったので、貴重品はしっかり金庫に入れましょう。鍵を紛失していた場合は、4000円必要のようなので無くさないようにしましょう。
部屋の隅に上着をかける場所や濡れたタオルを干す場所がありました。
机の上にはポットと湯呑みとお茶。お茶を淹れるのもセルフサービスです。
トイレは隣の部屋の方と共同になっています。部屋と部屋の間の廊下に面しています。トイレにはしっかり電気が通っていました。
トイレの電気はランプ式の電球でした。さすがにトイレは電球なのですね。
そして洗面所も共同です。お湯がでないので、水がかなり冷たかったです。
部屋の壁は薄く、隣の人の声がよく聞こえます。隣の方は男性グループで夜中の2時ぐらいまで賑やかでなかなか寝付けませんでした。せっかく静かな場所に来たのにとても残念でした。しかし隣の人の騒がしさは運にもよります。食事中に話した女性の部屋の隣は静かだと言っていたので、どうやら運が悪かったようです。
朝は天窓から光が入ります。小鳥のさえずりが聞こえて気持ちのよい朝を迎えることができました。
Googleストリートビューで見るランプの宿 青荷温泉
ランプの宿 青荷温泉の口コミ
ランプの宿 青荷温泉のまとめ
テレビや口コミで話題になっている「ランプの宿 青荷温泉」は、とても良い旅館でした。ランプの灯りは優しい灯り。ランプの灯りだけでは薄暗く、本を読むのも大変です。電波は圏外なので携帯電話も繋がりません。テレビもないし、部屋にコンセントすらありません。いつもより時間がゆっくり進んでいました。食事は大広間で食べるので隣の人と話したりと旅行ならではの会話が弾みます。暖かい人が多く、とても充実した時間を過ごすことができました。
- シャンプーとリンスがないので、事前に用意していきましょう。
- ドライヤーはありません。コンセントもありません。髪の毛は自然乾燥になります。
- 部屋は薄暗く読書をするのも大変です。ランタンなど持っていくといいかも。
- 部屋には虫がでます。一晩でカメムシが3匹ほど出現しました。虫嫌いな人は注意が必要です。
- 携帯電話は使えません。圏外です。仕事の関係の方に携帯が繋がらないことを事前に伝えておくと安心です。
- 女性が混浴の露天風呂に入る場合はレディースタイムを狙うのがオススメです。
- 静かに過ごしたくて来ているお客さんが多いと思います。壁が薄いので夜は静かにしましょう。
こんな感じで注意することはありますが、大変満足する旅館でした。何より人生で一番ランプの灯りを見ていた気がします。ランプは灯油を使っているらしく、17時間ほど持つようです。
普段はなかなか聞けない小鳥のさえずりや、滝の流れる音など自然をたくさん感じることができて癒やされました。布団の準備や御飯と味噌汁など、セルフサービスで行うことも多いですが、宿泊代もそんなに高くないので、満足度は高いです。なにより非日常を体験できて楽しかったです。今回は弘前のさくらまつりに合わせて来たので、次回はねぶた祭に合わせて行きたいなと思いました。
ランプの宿 青荷温泉までのアクセス情報
住所:〒036-0402 青森県黒石市沖浦字青荷沢滝ノ上1-7
電話番号:0172-54-8588
交通情報(電車):JR新青森駅→弘前駅→弘南電車 黒石駅→路線バス→虹の湖→青荷送迎バス→青荷温泉
交通情報(その他):弘前駅から車で約1時間
関連記事
-
大正時代にタイムスリップ!青森県弘前市にある大実業家の別邸で優雅なティータイムを過ごせる大正浪漫喫茶
青森県の弘前といえば、明治から大正時代に建てられたレトロな洋館や喫茶店が数多くあ …